ファインセラミックス

精密に制御された組成と製造プロセスにより生み出される、高機能なセラミックス材料です。金属や樹脂では実現できない卓越した特性を備えており、様々な産業分野のキーパーツとしてご利用いただいております。

炭化ケイ素 (SiC)

高硬度と卓越した熱伝導性を持ち、過酷な環境下で最高の耐久性を発揮する先端材料

ファインセラミックスとしての炭化ケイ素 (SiC) は、セラミックス中でも最高クラスの高硬度高熱伝導性を併せ持つことが最大の特長です。高温でも強度が落ちにくく、耐摩耗性、耐食性にも極めて優れています。これらの特性から、半導体製造装置用の治具や部品(静電チャック、拡散治具)、高温焼成用治具、シール部品、防具など、高い信頼性が要求される分野で不可欠な材料です。

窒化ケイ素 (Si3N4)

高い強度とタフネスを持ち、耐熱衝撃性に優れ、過負荷に挑む機械部品の本命

窒化ケイ素は、高い曲げ強度破壊靭性(タフネス) に加え、優れた耐熱衝撃性を備えています。これは「高強度でありながら、衝撃や急激な温度変化によって割れにくい」という、機械部品として理想的な特性です。そのため、ベアリングのボールやローラー、切削工具、ターボチャージャーロータ、金属溶解用の可鍛鋳鉄用浸漬管など、高速回転や高応力、熱衝撃がかかる部品に広く採用されています。

アルミナ (Al2O3)

優れた絶縁性と耐食性を持ち、高いコストパフォーマンスで産業を支える汎用セラミックス

アルミナは、ファインセラミックスの中で最も広く使用されている材料です。高絶縁性耐摩耗性耐食性に優れ、また非常に安定した材料であることが特長です。アルミナ純度(95%、99%、99.7%など)により特性が調整でき、半導体装置部品、シール部品、絶縁基板、化学ポンプのライナー、医療機器部品など、多岐にわたる用途で信頼性の高い性能を発揮します。入手性の良さと高いコストパフォーマンスも大きな魅力です。

窒化ホウ素 (BN)

最高の潤滑性と断熱性を持ち、金属との非反応性を活かしたプロセスエンハンサー

窒化ホウ素は、グラファイトに似た層状構造を持ち、優れた固体潤滑性(低摩擦係数)と高い断熱性を示します。さらに、多くの溶融金属やガラスに対して非反応性・非濡れ性であるというユニークな特性を持っています。これらの特性から、離型剤、高温用潤滑材、溶融金属用のるつぼやノズル、半導体製造プロセス用の治具など、他のセラミックスでは代替が難しい特殊な環境下で真価を発揮します。

〒277-0005

千葉県柏市柏4-10-1-402号室

TEL:047-111-1045

FAX:047-130-9568